核家族化の進展が叫ばれるようになってもう数十年過ぎました。
近年は少子高齢化も進み、育児経験の少ない親や一人暮らしの高齢者が増加の一途を辿っています。そんななか、育児相談や高齢者の健康管理に活躍する保健師の役割が改めて注目されています。
保健師というと聞き慣れないかもしれませんが、保健所や市区町村の保健センターなどに勤務し、地域住民の健康管理や保健指導を行なう専門職です。
保健師の仕事の場として最も多いのは、その名前から想像できるとおり、保健所・保健センターや市区町村の役所・役場です。
そこで一定の区域を受け持ち、自分の担当する区域の住民に対して、保健の面での細かい支援をしていきます。
たとえば、乳児検診や成人検診、予防接種や在宅患者の家庭訪問など、その区域内に暮らす住民の保健指導に従事します。
ほかには病院や老人訪問看護ステーションで働く保健士もいます。看護婦・看護師や介護福祉士と連携して看護活動を行ないます。
また、企業において従業員とその家族の健康管理を仕事とする保健師もいます。
学校に勤務する保健師もいます。ただし学校保健師になるには、保健師というだけではダメです。ほかに養護教諭の免許が必要です。
このように保健師は、役所・病院・企業・学校と多くの場所で活躍しています。
地域において医療・福祉・教育の分野を含め幅広く活躍する健康管理の専門家なのです。
保健師の資格を取得する方法ですが、いきなり保健師の資格試験を受けることはできません。
まず看護系の学校・養成施設で看護師になる勉強をして卒業することが第一歩となります。
その後は2つの方法があります。
ひとつは看護師国家試験に合格して看護師免許を取得してから保健師国家試験を受験する方法。もう一つは保健系の学校・養成施設を卒業してから保健師国家試験を受験する方法です。
保健師も看護師も、また助産師や学校の養護教諭も、看護職に含まれます。
看護師と保健師の違いは、看護師が個人を看るのに対して、保健師は主として集団を対象にする点です。
いずれにしても、医療に限らず、福祉の分野でも必要とされる大切な職種です。

